「というわけで、あの洞窟の探索は私デイ、アリーナ、ミネア、マーニャで行く。OK?」
「ええ、いいと思いますわ」
「妥当じゃな」
「了解。じゃあ探索組は準備にかかって。
 待機組は補充とかよろしく。探索組が戻ったらすぐ出発するから」
「承知した」
「………」
「どしたのアリーナ?」
「ううん、なんでも…」


「じゃ、行ってくるね。後よろしく」
「ええ、みなさんお気をつけて」
「よし、と…アリーナ?行くよ?」
「……クリフト」
「? はい」
「クリフトに………お願いが、あるの」
「私にですか?」
「うん。…クリフトじゃないとダメなの」
「え…」
「え、なになに?イイ話?」
「姉さんっ」


「あのね……」
「は、はい…」



「あのお店で見たネグリジェ、買っといてくれないかなあ?」



「――――――は。」
「今のもうボロボロなんだもん。そろそろ新しいのほしいなーって」
「あの」
「帰ってきたらすぐ出発しちゃうって言ってるから。お昼に帰ってこれる保証ないし」
「いえあの」
「あのネグリジェ、可愛かったでしょ?だからお願いクリフト」
「ですからあの」
「えっ、可愛くなかった?似合わない??」
「そうではなくて!ひ、姫様にはよくお似合いだと思いますけど!」
「でしょ?」
「はい、それはもうっ…ではなくて!あ、あのお店って、ものすごくフリフリの内装の」
「うん。女の子がいっぱいいるお店」
「そこに?私が?」
「うん」
「フリフリレースの…」
「うん」
「ひとりで…」
「うん」
「……………」



「あ、固まったね」
「固まりましたね」
「ものの見事に」
「さすがクリフト」


「おーいクリフトー?」
「………………………」
「おーい?」


「まだ固まってるね」
「固まってるな」
「葛藤してるんじゃな」
「頑張れクリフトさん」
「でも行くんだろうね」
「クリフトだしねぇ」
「ええ間違いなく」
「行きますね」





――もちろん、行きました。





***
「肩の力を抜いたSSを」と思ったら全身脱力しそうな会話になってしまった。あれー?

ギャラリー聞き耳立てまくりです。でも冷静です。
導かれし者たち中ダントツのイジメられっ子クリフト。

...06/09/05



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