07.ぬけめがない ...04/08/22 「あ、あの人結構かっこいい」 「あ〜、ダメダメ。あれは既婚者よ。ほら、左手の薬指に指輪が光ってるでしょ」 「ホントだ…って、私は別に結婚相手を探してるわけじゃないんだけどさ。でもよくチェックしてるねえマーニャ」 「ふふん。このマーニャ様に抜かりはないわよぉ♪」 デイの褒め言葉だって当然のように受け止める。 当ったり前じゃない?アタシを誰だと思ってんの? アタシはモンバーバラの踊り娘。 男のコトなら何だってわかるんだから。 そう思ってたのに。 たったひとりの男に、こんなに心が振り回されるとは思わなかったわ。ちくしょう! 「そういえば、マーニャ姉さまって好きな男の人いるの?」 「や〜ねえ、いるわけないじゃない!アタシはたった1人の男に縛られずに自由気ままに生きたいの」 アタシはモンバーバラの踊り娘。 そう、本心は決して見せない。 かっこいいなあ〜、と純粋に感心するお姫様の横で、ミネアの目が少し鋭くなった気がしたけど、無視。 きっとこの子には視えちゃってるんだろうね。 何も言わない優しいミネア。 知らないフリする健気なアタシ。 とはいえ。 南国生まれの情熱の申し子としては。 やられっぱなしは性に合わない!! アタシはモンバーバラの踊り娘。 アタシにあるのは、踊りだけ。 アタシなりのやり方で、 いつか絶対、アンタの目をアタシに釘付けにしてやるから。 楽しみにしてな!
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