42.水平線 ...05/11/30 「ヒマだねー…」 「はい…少しヒマですね」 「少しじゃないよ、そーとーヒマ」 「船旅が順調だということですよ」 「そりゃそーだけど、もうずーっと海しか見てないよぉ。いつ頃次の街に着くの?」 「ええと、今ちょうど真ん中辺りだとトルネコさんがおっしゃってましたね」 「ええー、まだまだじゃない…魔物も出ないし、体なまっちゃうよ。魔物出てこーい!」 「姫様らしいですね」 「あたしは本気よ!出てこい出てこい魔物出てこいったらー!!」 「そんな姫様、本当に出てきたら…」 どばしゃーっ …びちびちびちびち 「…」 「…」 「…えっと、クリフト」 「…はい姫様」 「突撃魚…だよね」 「突撃魚…ですね」 「魔物、だよね」 「魔物、ですね」 「…」 「…」 すごーいホントに出てきたー!あたし予知能力あるのかな!? さすが姫様です!私は信じてました姫様のことを! と、突撃魚そっちのけでふたりはテンション高く騒ぎ、戦闘モードで駆けつけてきたデイに「さぼるなっ」と怒られた。
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